Tags: Posted in Javascript Leave a Comment

久しぶりにリファレンスの日本語化など。今月中にはアルファ期間を終えてベータリリースされる予定の、jQuery Mobileです。

jQuery Mobile 日本語マニュアル

jQuery MobileはjQueryコアベースのモバイル端末用フレームワークですが、触ってみてもらえるとわかるようにJava Scriptのコーディングが必要な部分は、ほとんどありません。マークアップを基本に、jQuery Mobileが data- で始まる属性値を探してプラグイン化していくスタイルで、昔自分が作った jGlycy と基本的な発想は同じ。HTML5で data- 属性が使えるようになったことで、きっちり採用になりました。

雑感

しばらくいじってみた感想ですが、「さすが…」の部分と、「やっぱりまだアルファ版」の部分が、結構あります。

基本コンセプトは、分かりやすいものです。Ajaxによるページの切り替え機構も見事ですが、トランジションがスムーズなだけにDLのディレイがモッサリ感じてしまうことも確か。パケット料金がかかることとのトレードになりますが、サイト構造によってはプリロードの機能が欲しいかも。

フォームの制御は、文句無く使うべき。やっぱりネイティブコントロールは、タッチパネルにフレンドリーでないので、操作キツいですから。長めのセレクトリストなどが別ページに自動的にジェネレートされるのも自然だし、開発者は大分助かると思います。

ちょっとひっかかるのは、ひとつはブラウザの履歴制御。ハッシュを書き換えながらやっていくのですが、途中でリロードなどを挟むと上手く繋がらないことが多い感じが。スマートフォン上では余計な操作が減るので問題は大分減ると思いますが、ちょっとストレスです。

その他、現時点では意外とバグが多い印象です。リファレンスに記載されていることでも、実際には動かない機能が幾つか。公式ドキュメントでもデモは実際には説明してあるコードでは無かったり、デモ自体が上手く動いていなかったり。この辺は、日本語リファレンスの方では注意書きを添えたり、割愛してしまったりしました。ベータ版では、ちゃんと仕上げてくると思います。

jQuery UIであまり盛り上がらなかったテーマローラーについては、今後の提供予定に入っています。確かにデフォルトのテーマもすぐに見飽きる感じなので、センスの良い選択肢が幾つかあると嬉しいですが、デザイナーさん次第でしょうか。

最後に、ここで前に説明したレスポンシブ・レイアウト対応の機能もキッチリ入っています。ここは特に今後キモになってくると思いますので、スマホ対応サイト構築時は初手から考慮しておくことをオススメします。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed
Share on StumbleUpon
Newsing it!

Related posts:

  1. [jQuery Mobile] ActionSheetプラグイン
  2. [jQuery Mobile] ベータ2 リリースノート
  3. [jQuery Mobile] Paginationプラグイン
  4. [jQuery Mobile] PhotoSwipeプラグイン

2011 年 4 月 7 日