jQuery Mobile初のメジャーバージョンアップとなる1.1.0が公開されました。
幾つかの大きな変更が加えられたバージョン1.1ですが、特に重要なポイントとして、固定ツールバーの変更、ページ切り替え効果の完全再開発、フォーム要素の洗練などが挙げられます。
また、当面は1.0と1.1が併用されることを想定し、それぞれのバージョン向けのテーマローラーが使えるようになっています。1.0で作られたテーマは、簡単に1.1へ変換できるようです。
更に、長い間リリースされると伝えられてきたダウンロードビルダーは、今週中にはアルファ版がリリースされる見込みだということです。
主な変更点は、次の通り。
固定ツールバーの抜本的書き換え
以前から問題がありつつも、ブラウザの対応状況などが原因でスクリプトによる仮想的な固定ツールバーを実装していましたが、今回 position:fixed の対応状況が一定を超えたということで、晴れてネイティブな本当の意味での「固定ツールバー」実装に踏み切られています。スクロール中に一旦ヘッダ/フッタが消える苦肉の策も、もう無くなっています(動作確認)。
今回は、肝となる position:fixed に対応していないブラウザ上では、固定ツールバーではなく普通のヘッダ/フッタになるようになっています。もし、どうしても古いブラウザ上でも固定的に見せたい場合、以前のバージョンで実装していた仮想的な固定ツールバーを使うことも可能です。方法については、リファレンスの「古いブラウザでの対応」を参照してください。
また、これに伴って、以前「次期新方式」候補だった TouchOverflow は予告通り廃止されました。
ページ切り替えの書き換え
新バージョンに対応したサイトを見て、最初に変化に気づくのは、これではないでしょうか。こちらも方法をかなり根本的に変えて、高速化しました。また、効果のバリエーションも増えています。また、未対応だったFirefoxへの対応も、されています。
» ページ切替効果
jQuery 1.7.1対応
今回から、正式にjQueryコアの 1.7.1 に対応しています。以前の通り 1.6.4 もサポート対象のままです。
ミニフォーム要素
フォーム要素に、ミニバージョンが加えられました。ツールバーの中など、狭いスペースにフォームを置きたい場合に便利です。
» ミニフォームギャラリー
» 通常サイズとの比較
フリップスイッチのデザイン向上
画面幅いっぱいにとっていたフリップスイッチのデザインが、変更されました。
あわせて、スイッチがOnとOffの中間で止められてしまうような挙動も、なくなっています。
スライダーの機能強化
スライダーに関して、2つの機能追加があります。
まず、値の大小が直観的に分かるように、スライダーの左側部分に色をつけられるようになりました。色はテーマで決められた「アクティブ」の色で自由に変更することは出来ませんが。
また、stepを指定することで増減値を規定することが可能になっています。例えばstepが25であれば、指定できる値は25の倍数のみになります。
他にも多くの変更点があります。詳しくは元記事を。
また、日本語リファレンスも概ね対応しました。
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